階上地区まちづくり協議会

2015年度、2016年度の立正佼成会一食平和基金宮城県復興支援事業「復興まちづくり協議会等事務局ステップアップ助成」に申し込み頂きました、気仙沼市の階上地区まちづくり協議会に、助成金を取得するに至った経緯と、助成金を取得した後の状況について、会長 辻隆一様よりお伺いいたしました。


気仙沼市階上地区の自治組織・階上地区振興協議会下部組織として設立。会議や若い世代を巻き込んだワークショップ等議論を重ね、まちづくり計画の策定、提言。WEBで情報発信を行う。

地元の人が楽しめる、住みたい町は住民参加のまちづくりから

助成金活用後の地域との関係について

昨年取り組んだ広報活動の強化を踏まえて、新たに設けられた「震災語り部部会」の活動強化と事務局のさらなるスキルアップ、昨年に引き続き広報力のアップといったことが取り組みの中心となりました。これらのことに取り組むヒントを得るため、本助成金で語り部部会は「中越メモリアル回廊視察」を行いました。

設置目的の違う3カ所の施設を視察し、実際に語り部として活動している地元の方から「語り部立ち上げの経緯」、「語り部として大切にしていること」、「いま抱えている課題」を聞き、今後の部会として展開を考えるうえで参考になるお話を伺うことができました。また、震災に関連する施設を見学することで、今後地域にできる新菜遺構についての具体的なイメージを持つことにつながりました。

デジタルカメラの広角レンズ購入により、地域の人たちがまちづくり協議会の活動に関心が向くような情報を発信するために、まちづくりの活動や地域のイベントの記録をより説明にわかりやすく伝えることができるようになりました。

現在、部会は4つ(郷土料理づくり、新岩井崎プロムナードセンター検討、震災語り部、健康・子育て・スポーツ)ありそれらを中心にまちづくりの活動が展開されています。今後は、さらに地元の人々を大切にして、地元の人が楽しめる、住みたいまちをつくることにチャレンジしていきたいとのこと。

震災遺構となる旧向洋高校周辺を歩きながら学べる地域=階上セントラルパーク構想の実現を目指して、新岩井崎プロムナードセンターと震災遺構オープンなどを予定している平成30年度がターニングポイントになると考えており、それまでに地域に交流拠点をつくり、まちづくりに関心のある住民を増やして、住民の笑顔溢れる活気ある空間づくりを目指して活動するそうです。

階上地区まちづくり協議会の活動の軌跡

2013

階上地区まちづくり協議会を発足

全4回の報告会と全2回のワークショップを開催し、地区46団体からの報告を通じて地区の現状を把握し、住民のみなさんの復興へ向けた思いを集め、階上地区のまちづくり計画を取りまとめた。

2014

階上地区まちづくり計画提言書を気仙沼市に提出

報告会においては、気仙沼市長をはじめ関係部署の方々を通じて、階上地区まちづくり計画の提言事業の進捗を地域住民の方々に報告した。

2015

計画に基づいた住民主体のまちづくり活動の継続

これまでまちづくり計画のハード面についての話し合いや活動が主だったが、ソフト面についても環境美化や地域の人々の交流など活動を広げることができた。

2016

部会制導入で具体的施策の実現と地域を巻き込む活動を展開

特に、郷土料理づくり部会は既存の地域団体の活動を広げることにもつながった。3月にはお披露目会と称し、地域に残る昔ながらのレシピを多くの方々に振る舞い、交流を図ることができた。

今後の課題

気仙沼市内の各地にあるまちづくり協議会と市が同じ方向性を見てまちづくりに関わるために調整が必要です。また、地域ごとの独自性のあるまちづくり協議会の在り方を示していくことに応える取り組みが求められています。会員の会議への参加が少なくなってきているので、活動の継続性をどのように維持するかが課題です。

ステップアップした点とこれから

新たにん立ち上がった震災語り部部会の活動の方向性をつかむことができました。また、広報活動をより効果的に行う道具(広角レンズ)の購入により、まちづくり協議会への共感と参加を生み出すきっかけを作ることにつながりました。

助成金事業の内容

事務局・語り部を対象とした視察研修(中越メモリアル回廊)、事務局に対するパワーポイント講習、広角レンズの購入

れんぷくから見た階上地区まちづくり協議会の助成金活用について

れんぷくの関わり

住民の意見をまちづくり活動の源として活動している同団体とは、今年度は中越メモリアル施設への研修のブラッシュアップのお手伝いをすることでつながりを深めました。れんぷくが懇意にしている中越防災安全推進機構と階上地区まちづくり協議会をつないで、研修プログラムをより明確により詳細に設計するサポートをしました。

助成金活用を検討している方へのポイント

新たな取り組みに視察を通じて、地域の特徴を生かした取り組みにつなごうとする住民の自発性を事務局がバックアップしている点が印象的です。また、その取り組みをわかりやすく情報発信しようと事務局スタッフもフキルアップに努めていることも今年度の変化の一つと思います。