【活動報告】平成26年度第5回名取市被災者支援連絡会に参加しました

9月19日(金)に平成26年度第5回名取市被災者支援連絡会に高橋・宮野で出席してきました。
名取市被災者支援連絡会は、市内外で被災者支援を行っている団体が集まり、情報共有や共通する課題に対する解決策を考える場となっています。
今回は佛教大学・所先生による進行のもと、エコマップを用いた事例検討を行いました。

*エコマップとは「支援を要する家族を中心として、その家族の問題や解決に関わっている(関わる必要がある)人や機関を公的・私的を問わず記載したもの」で、全体の関係性を把握し、各機関の役割を検討する上で有効なツールです。適宜作成し比較することで、関係機関の関わりの変化も確認できます。

まずは阪神淡路大震災における事例を元に、事例から読み取れる現状のエコマップを作成しました。その後、その事例における課題は何か、解決するために必要な社会資源は何かを考え、課題解決に繋がる理想のエコマップを作成しました。この作業を5つの班に分かれて実施しましたが、参加者は休憩時間も忘れ、議論に熱中していました。被災者家族の支援における現状を整理し、問題解決に向けたアプローチを考えるとともに、現状で不足しているもの・取り組みを考える良い機会となったように思います。

今回の事例検討を終えて、佛教大学・所先生からのコメント。
「今回の議論を見ると、連絡会開始当初に比べ、参加者の自主性、自分たちの役割や他機関との関係性の認識は確実に深まっていると感じる。具体的なアプローチ方法を話し合う「学び合い」の段階に入ってきた。」
「エコマップは今やらないといけないこと、今後必要になるが間接的なアプローチが必要なことなどを明確化し具体的対策につなげる有効なツール。今後はこれらのツールを用いながら、被災者のニーズに即した事例検討、勉強会を重ねていく。」

今回、私は初参加でありましたが、支援を行う団体の関係性を把握するうえでわかりやすい手法であると感じました。事例研究と情報共有を重ねることで連絡会として大きな連携の動きが期待されます。

以上

宮野

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