東松島市:あおい地区まちづくり整備協議会

2015年度、2016年度の立正佼成会一食平和基金宮城県復興支援事業「復興まちづくり協議会等事務局ステップアップ助成」に申し込み頂きました、東松島市のあおい地区まちづくり整備協議会に、助成金を取得するに至った経緯と、助成金を取得した後の状況について、会長 小野竹一様よりお伺いいたしました。


東松島市あおい地区に集団移転する住民が主体となって、行政の呼びかけにより2012年に設立。複数の部会に分かれて会合を重ね、新たな居住地におけるルールを策定。交流会やイベントを通じた交流機会を創出。まちづくり通信を発行。

自治会の自立プロセスは事務局のパワーアップ

助成金活用後の地域との関係について

今年度のあおい地区まちづくり整備協議会は、東松山市からの自立がテーマでした。そのために、「あおい三丁目地区自治会設立準備研修会」の開催、「あすと長町・あおい地区役員交流研修会」を通じて活動を展開しました。

設立準備研究会では、ゲストスピーカーからの具体的な事例紹介があり、コミュニティ形式にはざっくばらんに意見交換ができる地域の居場所が重要であることについて、参加者が共通認識を持つ機会となりました。このようなプロセスを経て、住民を支え、守る管理組合の重要性を理解して行くことになりました。

また、あすと長町の各町内会とあおい地区役員の交流会では、あすと長町で捨てに実践されている様々な活動事例の紹介がおこなわれ、そこまでに至る住民同士の話し合いのプロセスも惜しみなく情報提供されたことで、当事者同士ならではの活発な質疑応答が行われました。この研修会に参加したことで、各役員が関わっている事業の取り組み方いや悩み事を解決する参考となり、今後の取り組みのステップアップにつながりました。

助成金の一部は事務局機能基盤強化の一環で、パソコンやプリンターを購入し、組織の記録やデータ管理、チラシやポスターの作成など、多様な事務局の仕事をバックアップする道具として大いに活用しました。またこのことにより、行政からの事務局引き継ぎを円滑に進めることにもつながりました。

あおい地区まちづくり整備協議会の活動の軌跡

2016

四季それぞれのイベントを企画・実施

四季それぞれのイベントを企画・実施

2016年4月10日に、あおい地区会設立後、春祭り、夏祭り、秋祭りとしての「青森ねぶた祭り」、そして冬のイベントなどを実施。各イベントを通じて、1丁目から3丁目の地区自治会の連携及び会員相互お神木が図られ住みよく、安心な暮らしを実現するため、また新しいまち「あおい」のコミュニティ形成の第一歩が踏み出せた。

今後の課題

2回の研修会には、予想を超える参加者がありました。けれども、まだまだ住民参加による新たなコミュニティづくりの取り組みが必要なので、いかに住民に参加してもらうか工夫していくことが必要です。

ステップアップした点とこれから

あおい一丁目、あおい二丁目、あおい三丁目の各地区自治会の横断的な課題解決・取り組みにあたる「あおい地区会」が誕生したことです。

助成金事業の内容

パソコン、プリンターの購入、あおい三丁目役員対象の地域づくりに関する講習会の開催、連合会役員・各自治会役員を対象とした他地区自治会役員との意見交換、交流。

れんぷくから見たあおい地区まちづくり整備協議会の助成金活用について

れんぷくの関わり

復興まちづくりのハードはもとより、ソフト面で県域の先駆と言えるあおい地区。その住民の動きを支える「あおい地区まちづくり整備協議会」に対しては、他の復興まちづくり協議会や、新しく立ち上がった住民自治組織と交流を持ってもらい、復興まちづくりに関わる全ての住民のレベルアップにつながればとの想いでコーディネートしております。

助成金活用を検討している方へのポイント

段階を経て、住民自治組織を形成するプロセスを歩みながら、同時に先駆的な取り組みをしている団体との情報共有・連携を行うことにより、新たなコミュニティ形成のモデル的な取り組みは、今後他団体におけるコミュニティ形成をする際も参考になると思います。